妊娠・出産

意外と知らない!妊娠・出産・育児で貰えるお金と免除されるお金5章①

妊娠・出産によってもらえるお金や、免除されるお金があるってご存じですか?

ほとんどの方が、一度は耳にしたことがある手当といえば

  • 出産・育児一時金
  • 出産手当金
  • 育児休業給付金
  • 児童手当

これら全て、妊娠、出産、育児中に貰えるお金です。

聞いたことはあるけれど、なんだか同じような名前で違いがよくわからないですよね。

そもそも申請の手続きってどうなっているの?

病院や会社、行政が勝手にやってくれるの?

助成や免除されるお金があるけどよくわからない。

実際にいくら貰えるのかわからない。

FP事務所を舞台に3人のキャラクターが分かりやすく、お話していきます。

左:涼子さん・・・事務所の常連客、新婚さん。金融知識を勉強し始めた
中:吉永所長・・・真面目で腕利きFP事務所所長
右:夏美さん・・・新人FP。明るく元気でちょっと天然

〜目次〜

序 章 手当金の紹介
第1章  傷病手当金
第2章  妊婦健診
第3章  出産・育児一時金
第4章  出産手当金
第5章  育児休業給付金 →今回紹介
第6章  児童手当
第7章  免除されるお金

 

夏美
夏美
所長。
今日は男性にも関係する育児休業給付金について教えてくださるんですよね。

吉永所長
吉永所長
そうですね。
今回の育児休業給付金はお伝えすることが多いため、本日はこちらの2つに絞って解説します。

  • 育児休業給付制度はとは何か
  • 男性が利用できる内容とはどういうことか
夏美
夏美
つまり今回は制度について。
次回は支給金額や申請方法をお伝えするということで宜しいでしょうか?

吉永所長
吉永所長
はい。
男性の皆さんにもぜひ知って頂きたい内容なので詳しくお伝えします。

涼子さん
涼子さん
前回、所長が男性も受け取れる給付金だとおっしゃっていて、とても驚きました。

吉永所長
吉永所長
まだまだ日本では出産・育児に関することは女性しか関係しないだろう。という意識の方も少なくないですもんね。
確かに育児休暇の給付はもともと女性の社会進出に伴い、労働者の方が育児のために休みを取りやすく、その後元の職場への復職をサポート・促進する目的で作られました。

しかし、育児休暇(育休)は女性しか取得出来ない。と言っているわけではありません。

涼子さん
涼子さん
きっかけは女性の社会進出だっただけで、この制度自体は

労働者の方であれば男性・女性に関わらず制度を受けることが出来る

ということですね。

吉永所長
吉永所長
涼子さんのおっしゃる通りです。
きっかけこそ女性の社会進出でしたが、育児は女性だけでなく男性も行うもの。
だからこそ男性はもっと積極的にこの制度を利用したほうがいいと思います。

夏美
夏美
そんなこと言って、所長はどうだったんですか?

吉永所長
吉永所長
もちろん、私は妻が出産し、育児をしている現在も協力して一緒に子育てをしています。

ただ、私の場合は雇用されている立場ではないため、仕事の裁量も自分で決められるので、「育休をとる」ということや「育児給付金が支給される」ということはありません。

涼子さん
涼子さん
つまり育休や育児休業給付金を取得するには、雇用されている立場でなければいけないんですか?

吉永所長
吉永所長
その通りです。
育休を取得できるのは、養育するお子さんが1歳未満(1歳の誕生日の前々日)の労働者であること。
そして育児休業給付金は育休を取得した人に対して、育休中の経済的負担を支援するために、雇用保険から支払われる制度となります。

夏美
夏美
正社員の方だけでなく、

契約社員・派遣社員・パート・アルバイトの方でも育休は取得できるんですよね。

吉永所長
吉永所長
そうですね。
ただし、申し出の時点で、次の条件を満たしていなければいけません。

  1. 同じ事業主のもとで、1年以上継続して雇用されている
  2. 同じ事業主のもとで、お子さんが1歳6か月(2歳まで休業の場合は2歳)になるまでに、労働契約期間が満了することが明らかでない場合

    ※労働契約期間が更新される場合は、更新後の契約期間となる

夏美
夏美
逆を言うと、

条件が満たされていなければ正社員であっても育休は取得できないということですよね?

吉永所長
吉永所長
そうですね。

下記にどれか1つでも当てはまってしまう場合は育休を取得できません。

  • 雇用期間が1年未満の場合
  • 申し出をした時点で、今後雇用関係が1年以内に終了することが明らかな場合
  • 決められた労働日数が週2日以下の場合
    ※対象外とする労使協定がある場合に限る
涼子さん
涼子さん
日雇いのアルバイトや派遣もだめってことですよね。

吉永所長
吉永所長
その通りです。
同じ事業主のもとで、1年以上継続していないので対象外となります。

夏美
夏美
こんな感じでまとめてみました。

吉永所長
吉永所長
夏美ちゃん、ありがとうございます。

涼子さん
涼子さん
所長、育休の期間は子供が1歳になるまでの間なんですよね?

吉永所長
吉永所長
原則はそうですね。

涼子さん
涼子さん
原則…ということは例外もあるんですか?

夏美
夏美
パパ・ママ育休プラスですね。

吉永所長
吉永所長
さすがですね、夏美ちゃん。

涼子さん
涼子さん
パパ・ママ育休プラス?

夏美
夏美
お父さん・お母さん2人が取得することで、お子さんが1歳2か月に達するまで育休期間を延期することが出来ます。

涼子さん
涼子さん
2か月も長くお休みすることが出来るのね。

吉永所長
吉永所長
涼子さん、それは違います。

パパ・ママ育休プラスは、原則お子さんが1歳になるまでの1年間の休みを、1歳2か月になるまでの間に、自由に1年間取得できるようになった。という制度なのです。
利用するにも条件を満たしていることが必要です。

“出典:厚生労働省”

夏美
夏美
お母さんの育休終了期間に関しては、産休+育休ではなく、出生日と産後休業・育休、合わせて1年間なので、それもしなければいけないですよね。

涼子さん
涼子さん
そうだったのね。
それじゃ、お父さん・お母さんそれぞれの休暇日数が増え、1年2か月継続して休みが取れるわけじゃないんですね。

吉永所長
吉永所長
残念ながらおっしゃる通りです。
具体的なイメージはこんな感じですね。

“出典:厚生労働省”

涼子さん
涼子さん
いろいろな取得パターンがあるんですね。

夏美
夏美
もちろん

お父さんも育休中は育児給付金が支給される

ので、ご夫婦同時に育休を取得しても経済的に負担は少ないと思います。

涼子さん
涼子さん
本当ね。
私の理想は、同時に育休を取って二人で一緒に子育てがしたいわ。
きっと赤ちゃんって、日々成長してできるようになることが増えるから成長の瞬間を一緒に共有したいわ。

吉永所長
吉永所長
いいですね。ちなみに、

産後8週以内の期間にお父さんが育休を取得した場合、特別な事情がなくても再度育休を取得できるパパ休暇があります。

“出典:厚生労働省”

涼子さん
涼子さん
分けて取得できるのはいいですね。
男性も育休取得すべきだ。と国が推奨してくれているのはわかりますけど、一年もまとめてお休みを取るのはまだ難しいですから。

夏美
夏美
それぞれのご家庭の事情に合った、育休取得方法で子育てができるといいですよね。

涼子さん
涼子さん
パパ・ママ育休プラス制度を利用するには、どうすればいいのかしら?

吉永所長
吉永所長
お子さんが1歳になる前日を含む支給期間までに、次の必要書類を公共職業安定所。通称ハローワークに提出してください。

と、言っても会社がハローワークへ申請してくれるので会社へ提出しましょう。

“引用:ハローワークインターネットサービス”

涼子さん
涼子さん
パパ・ママ育休プラスを使って1歳2か月まで延長できるのはわかりましたが、もし保育園に入れず復職が難しい場合は仕事を辞めなければいけないのでしょうか?

吉永所長
吉永所長
心配ですよね、安心してください。
先ほども申し上げましたが、育休は原則お子さんがが1歳になるまでです。

しかし、保育園に入れないなどの理由で復職が難しい場合は、1歳6か月に達する前日まで。
さらに1歳6か月以降も復職が出来ない理由がある場合は最長お子さんが2歳の誕生日を迎える前々日まで再延長できます。

“出典:@人事”

涼子さん
涼子さん
それを聞いて安心しました。

夏美
夏美
涼子さんが安心してくれてよかったです。

吉永所長
吉永所長
次回は育児休業給付金の支給額や、申請方法についてお話します。