インフレ対策

2-3 きたるインフレ時代に備える!

Episode2-3
「今から動こう!インフレ対策」

 
涼子さん
涼子さん
は~、しかしアベノミクス、成功してほしいと思ってましたけど、成功したらインフレになって資産価値が減るなんてショック…。

あ!成功したらインフレになるなら、失敗したときはどうなるんですか?

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吉永所長
吉永所長
いい質問ですね!

せっかくの機会ですから、一緒に説明しておきましょうか。

最悪の場合は スタグフレーションという状況に陥ります。

涼子さん
涼子さん
スタグフレーション?
吉永所長
吉永所長
スタグフレーションとは、景気の停滞にもかかわらず、一般物価水準が継続的に上昇している状態のことです。

 雇用や賃金が減少する中で物価上昇が発生し、お金や預貯金の実質価値が低下するため、生活が苦しくなってしまうのです。

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涼子さん
涼子さん
…あの…失敗したときっていうか、

今ってまさしくスタグフレーションな状態じゃないですか…?

お給料は増えてないのに、いろんなものの値段あがってますけど

夏美
夏美
確かに、サラリーマンの平均年収が9年連続で下落しているにも拘らず、ガソリンを筆頭に食料品から公共料金まで、あらゆる物が値上がりしてますね。

吉永所長
吉永所長
実は、今まで説明してきたインフレは、物価が上がっても、その分所得が増えているという想定だとアベノミクス的に成功と言えるんです。

しかし現実問題、報道されているほどは私たちの所得が増えているという実感はありませんよね?

涼子さんが言う通り、アベノミクスの結果が出る前に最悪の状況がもたらされているのです。

 
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涼子さん
涼子さん
もはや最悪の事態なら、なお急がないといけないじゃないですか!

今まで通り何も考えずに、利率の悪い銀行に預金しておくと実質的にお金が減る以外に、あとは何を気を付けたらいいですか?

夏美
夏美
では今日はインフレ対策をいくつかご紹介しますね
吉永所長
吉永所長
インフレに備える姿勢としては、利率の良い銀行に預けるのも大切ですが、もっと積極的に資産を増やしていこうとするのが大切です。

景気回復を狙っているような今の時期は、株式や不動産などが投資先として強みを発揮します
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涼子さん
涼子さん
でも株や不動産を買うほどの大金がある人なんて少なくないですか?
吉永所長
吉永所長
そうですね。
株式や不動産を買うには、ある程度まとまったお金が必要です。
 
なので、株式等を多く組み入れた投資信託オススメです。

涼子さん
涼子さん
投資信託ってどんなものなんですか?
吉永所長
吉永所長
投資信託はファンドとも言います。

これは一言でいえば投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する商品です。


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夏美
夏美
そしてその運用の成果が、私たち投資家それぞれの投資額に応じて分配されます。

涼子さん
涼子さん
ということは、当然元本は保証されてないですよね?
吉永所長
吉永所長
はい。
集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
  
投資信託の運用成績は、市場環境などによって変動します。
  
運用がうまくいって利益が得られることもあれば、うまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。
涼子さん
涼子さん
まだちょっとチャレンジする勇気が…
吉永所長
吉永所長
あとは、円安傾向の今であれば、外貨預金など海外に投資するのも手です。

海外の銀行の利率は非常にいいですし、安定していますからね。


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涼子さん
涼子さん
う~んどうしても投資はまだ心の準備が…。

殖やすつもりで減るかもと思うと・・・。

吉永所長
吉永所長
その辺はおいおい説明するので、説明を聞けば安心されると思いますよ?

とはいえ投資に抵抗感があって、どうしても挑戦できないというならば、預金や保険で対策するしかないですね。

保険について近々しっかりお話しするので簡単に言いますが、インフレ時に不利な保険というものがあります。

それは、受け取る金額が、契約時に決まっている保険です。

先述の通り、インフレ下では相対的にお金の価値が目減りするので、保険の中でも契約期間が長期にわたる終身保険や定期保険ほどインフレ下では不利となります。

仮にインフレ率が2%のまま20年経過し、その時点で2000万受け取ると、その現在価値は約1340万円に、30年後ならば約1100万円へと半分近くまで目減りしてしまいます

涼子さん
涼子さん
どうすればいいんですか?
吉永所長
吉永所長
インフレリスクに備えるポイントは
契約を減らすことと
契約期間を短くすることです。
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吉永所長
吉永所長
とにかくインフレで目減りする金額を、小さくしようとしなければいけません。

「20年としているものを10年に短くする」

「定期特約そのものをやめる」といった保険の見直しをするべきです。

涼子さん
涼子さん
これから加入する私は、そこに気を付ければいいんですね!

吉永所長
吉永所長
その通りです。
あと住宅ローンですね

夏美
夏美
涼子さんはまだ住宅ローンを借りていないので、今後の参考程度に聞いていてくださいね

吉永所長
吉永所長
インフレリスクに備えるために、住宅ローンで気を付けるべきは金利です。

インフレになると、金利も上昇します。

インフレに伴い住宅ローン金利が上昇し続ければ、ローンが払えず破産したり、せっかくのマイホームを手放さなくてはいけない事態となります。

なので金利が変動する変動金利タイプか
 固定金利タイプへの 切り替えをした方がよいです。
   
一般的に、変動金利の住宅ローン金利は、全期間固定の金利よりも低いため、「フラット35」などの固定金利ローンに借り換えると、月々の返済額が増加する可能性はもちろんあります。
   
短期的に見れば、支払金利が増加するので苦しいですが、変動のままにしておいて、インフレ時に困るよりはましですから、金利水準が低い今のうちに、金利変動リスクがない「フラット35」に借り換えるほうが結果的にはお得です。
 
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涼子さん
涼子さん
アベノミクスなんて自分には関係ないと思ってましたけど、こうやって聞いていると、当たり前に影響があって、ぼやーっとしていると損するっていうのがよくわかりました。

夏美
夏美
アベノミクスが成功しようと失敗しようとどちらに転んでも、国は私たちを守ってくれませんからね。

自分の資産と生活をしっかり守れるよう、意識して過ごすことが本当に大切です。

 
 
2.3