Episode2-3
「今から動こう!インフレ対策」
あ!成功したらインフレになるなら、失敗したときはどうなるんですか?

せっかくの機会ですから、一緒に説明しておきましょうか。
最悪の場合は スタグフレーションという状況に陥ります。
雇用や賃金が減少する中で物価上昇が発生し、お金や預貯金の実質価値が低下するため、生活が苦しくなってしまうのです。

今ってまさしくスタグフレーションな状態じゃないですか…?
お給料は増えてないのに、いろんなものの値段あがってますけど
しかし現実問題、報道されているほどは私たちの所得が増えているという実感はありませんよね?
涼子さんが言う通り、アベノミクスの結果が出る前に最悪の状況がもたらされているのです。

今まで通り何も考えずに、利率の悪い銀行に預金しておくと実質的にお金が減る以外に、あとは何を気を付けたらいいですか?

株式や不動産を買うには、ある程度まとまったお金が必要です。
なので、株式等を多く組み入れた投資信託がオススメです。

集めた資金をどのような対象に投資するかは、投資信託ごとの運用方針に基づき専門家が行います。
投資信託の運用成績は、市場環境などによって変動します。
運用がうまくいって利益が得られることもあれば、うまくいかず投資した額を下回って、損をすることもあります。

殖やすつもりで減るかもと思うと・・・。
とはいえ投資に抵抗感があって、どうしても挑戦できないというならば、預金や保険で対策するしかないですね。
保険について近々しっかりお話しするので簡単に言いますが、インフレ時に不利な保険というものがあります。
それは、受け取る金額が、契約時に決まっている保険です。
先述の通り、インフレ下では相対的にお金の価値が目減りするので、保険の中でも契約期間が長期にわたる終身保険や定期保険ほどインフレ下では不利となります。
仮にインフレ率が2%のまま20年経過し、その時点で2000万受け取ると、その現在価値は約1340万円に、30年後ならば約1100万円へと半分近くまで目減りしてしまいます
契約を減らすことと
契約期間を短くすることです。

「20年としているものを10年に短くする」
「定期特約そのものをやめる」といった保険の見直しをするべきです。
あと住宅ローンですね
インフレになると、金利も上昇します。
インフレに伴い住宅ローン金利が上昇し続ければ、ローンが払えず破産したり、せっかくのマイホームを手放さなくてはいけない事態となります。 なので金利が変動する変動金利タイプか固定金利タイプへの 切り替えをした方がよいです。
一般的に、変動金利の住宅ローン金利は、全期間固定の金利よりも低いため、「フラット35」などの固定金利ローンに借り換えると、月々の返済額が増加する可能性はもちろんあります。
短期的に見れば、支払金利が増加するので苦しいですが、変動のままにしておいて、インフレ時に困るよりはましですから、金利水準が低い今のうちに、金利変動リスクがない「フラット35」に借り換えるほうが結果的にはお得です。

自分の資産と生活をしっかり守れるよう、意識して過ごすことが本当に大切です。
