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第4話「独身者にFPは必要ない?」
【FPが必要なのは既婚者だけ?】
涼子さん
前回までで、結婚してからは何かとFPさんにお世話になるのはイメージできたんですけど・・・。
逆に独身の人にはあんまり関係ないというか…。
結婚するまで必要ないように思えちゃうんですけど。
夏美
涼子さん、それは大きな間違いですよ…。
むしろ独身の人こそお金の相談しに行くべきなんです!
むしろ独身の人こそお金の相談しに行くべきなんです!
涼子さん
え!?どういうこと!?
結婚してなければ子供の学費とか必要ないわけだし… 1人身ってそんなにお金、必要なことがないような?
結婚してなければ子供の学費とか必要ないわけだし… 1人身ってそんなにお金、必要なことがないような?
吉永所長
その考えは大甘です!
独身を貫くことになりそうな人こそ、しっかりお金を貯めておかなければいけません。
独身ということは、自由で気楽かもしれませんが、配偶者がいない分、自分ひとりで何でもしなきゃいけないんです。
イザという時すぐに助けてくれる人がいないことに、危機感を持たないと!
涼子さん
い…いやに熱いですねお二人共…
(私独身じゃないんだけどな…)
吉永所長
独身の人こそ、逆にきちんとした資金計画が必要なんですよ。
独身は確かに子育てに関するお金が、一切必要がありません。
それが逆に『貯金をしなきゃ』、『お金を用意しておかなきゃ』という意識を薄くするんです。

【独身者は貯金が少ない⁉】
涼子さん
確かに出産・受験・高校入学・子供の結婚・孫の誕生とかっていう
ライフイベントが丸ごと無いわけですもんね。
切羽詰って貯金なんてしませんよね
吉永所長
そうなんです。
独身者はライフイベントによるメリハリがなく、お金を貯める目標が
“遠い先の老後”という1点だったりするため、
貯蓄のモチベーションを上げにくい部分があります。
それなりに貯蓄しているつもりでも、
実際には必要なお金が全然貯められていなかった
というケースが少なくないのです
貯蓄のモチベーションを上げにくい部分があります。
それなりに貯蓄しているつもりでも、
実際には必要なお金が全然貯められていなかった
というケースが少なくないのです

夏美
加えて、独身者は稼ぎが全て自分のために使えます。
お金にゆとりがあると、人はどうしても贅沢になりがちです。
独身者の場合、特に男性は、ファミリー世帯ほどの倹約はしない人が多いんです。
吉永所長
このように、現役時代にお金に余裕を持って生きてくると、いざ定年退職し年金と貯蓄の切り崩しで倹約しながら生きていく状況になっても、生活のレベルというのはなかなか落とせないものです。
例えば、これまで外食中心で月に何万円も食費を使ってきた人が、それを半分以下に抑えるというのはかなりきついでしょう?
そのため、結果として年金だけで生活費がまかなえずに貯蓄をハイスピードで取り崩してしまい、後々困る危険性も出てきます
例えば、これまで外食中心で月に何万円も食費を使ってきた人が、それを半分以下に抑えるというのはかなりきついでしょう?
そのため、結果として年金だけで生活費がまかなえずに貯蓄をハイスピードで取り崩してしまい、後々困る危険性も出てきます

涼子さん
それうちの叔父さんですよ!
ずっと独身で、外食三昧に趣味の旅行と車に散財して、70歳の今ひいひい言ってます
ずっと独身で、外食三昧に趣味の旅行と車に散財して、70歳の今ひいひい言ってます
夏美
独身であるということは、1人分しか稼ぎがないということですよね。
でも、1人で年収を5割増しにするのは簡単じゃありません。
また、病気になったり、会社が倒産したときなど、所得が減ってしまっても 夫婦暮暮らしなら対応できますが
夫婦であれば、自分の稼ぎだけで家計が厳しい時は、配偶者も働くことで
年収を50%増やすことも可能です。でも、1人で年収を5割増しにするのは簡単じゃありません。
また、病気になったり、会社が倒産したときなど、所得が減ってしまっても 夫婦暮暮らしなら対応できますが
独身者にとって、 自分を支えられるのは自分と自分の財産だけです。
吉永所長
だから生涯独身で行こうと考えている人は、今から老後の心配をするべきなんです。
【独身者にはいくら必要?】
夏美
吹き出しの内容
稼ぎは自分のためだけに使えるため、子どものある夫婦よりリッチな生活を
数十年続けてきた独身貴族も、年金生活に限ってみれば、収入は完全に逆転してしまうんですよね。
生涯独身ライフの不安は、まさに老後にあるんです!。
吉永所長
今までと同じ水準の生活を望むなら、かなりの金額を自分で準備しておかなければなりません。
男性の65歳時点での平均余命は約18年ですから、仮に毎月15万円追加するくらいの生活費が欲しいとしたら、
単純計算でも3240万円の財産が 必要になるということです!
涼子さん
頼る相手もお金もないとか悲惨すぎますもんね
夏美
そして忘れてはいけないのが
介護問題です。
介護問題です。

夏美
配偶者や子どもがいれば、万一自分が要介護状態になっても面倒を看てもらえることができます。
でも独身者の場合は、誰にも面倒を看てもらえない可能性が高いです。
でも独身者の場合は、誰にも面倒を看てもらえない可能性が高いです。
吉永所長
その場合、お金を払って他人に介護してもらわざるを得ません。
自宅療養で病院に通うにしても、ご飯を作るにしても、誰か他人の手を借りる必要があり、そのたびにお金がかかります。
自宅療養で病院に通うにしても、ご飯を作るにしても、誰か他人の手を借りる必要があり、そのたびにお金がかかります。
それを考えると、介護費用として1000万円は用意しておいたほうが安心といえます。
状況次第では老人ホームなどの施設に入ることもありえますが、こうした施設は入会金のほか、だいたい月15~30万円はかかると考えておいてください。 『家を購入したから老後の住居費は心配ない』という方も、施設に入る場合の想定は忘れずに考えてください。
夏美
まとめまーす。
要点まとめ
独身者で、病気や要介護状態にも備えつつ、まずまずのゆとりある老後を送りたいという人は、現役のうちにファミリー世帯の2倍の老後資金を貯めるつもりでいないといけません

涼子さん
それを聞くと確かに独身の人も、というより独身者こそFPに相談しに行った方がよさそうですね
吉永所長
そう思ってもらえると嬉しいです。
現代はとかく独身の方が増えてきていますからね。
【非正規社員は要注意!】

吉永所長
ご覧のように未婚者は、増えていく一方です。
結婚しようと思っている人も、絶対に出来るとは限りませんよね。
結婚したかったのに、結果としてできなかった時、
配偶者ばかりかお金までないということがないように早め早めの対策が必要です
結婚したかったのに、結果としてできなかった時、
配偶者ばかりかお金までないということがないように早め早めの対策が必要です
夏美
あと、要注意なのが低所得ゆえに結婚できなかった人です!
今の時代、収入が少なすぎて結婚できないという人多いですよね?
それなりに収入があれば、自分の意識・使い方次第で貯蓄ができるようになりますが、
それなりに収入があれば、自分の意識・使い方次第で貯蓄ができるようになりますが、
賃金が高くない非正規社員の方などは、月々の貯蓄に回せるお金の余裕がないこと、ボーナスや退職金がないこと、また老後に支給される年金額が少なめになってしまうので、切実に老後のマネープランを考えた方が良いです!
涼子さん
なんかこう聞くと『お金がないから』とか言わずに、出来る限り結婚する方がいい気がしますね。
そういえば、今朝のニュースで、未婚男性の寿命は、男性平均に比べ9歳も短いって言ってましたし。
吉永所長
うぅ…本当誰か僕と結婚して…

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