初めまして。
看護師でお金の守り方を教えるマネースクール講師をしている
阿部奈々子です。
私は秋田出身で現在は埼玉で生活しています。
皆様の中にも、地方から上京して生活している人は多いと思います。
そして毎回正月・お盆に地方の実家に帰ると思うはずです。
「自分の親も歳をとったなと」
悲しいことに自分の成長に伴い親は老いていきます。
親と介護やお金について話している人はわずか4割!
「まだ若いから」と油断している方。
気がつけばあっという間に40代を迎え、介護問題という現実が待ちうけています。
若いうちや親が元気なうちだからこそしっかり話合い、対策をとるべきです。
そこで今回は、介護費用と親と事前に話すべきポイントについてお伝えしていきます。

このブログはFP事務所を舞台に、 3人のキャラクターがメインとなって
お金や経済の知識を易しく解説します。

左✩吉永所長…真面目で腕利きのFP事務所所長
中☆涼子さん…最近金融を学び始めた新婚さん
右✩夏美ちゃん…新米FP。明るく元気でちょっと天然
「その日」は急に来る!?
なぜ今のうちからやるべきなのか




友人とか同い年くらいで介護している人もいるし、先輩の家庭もそうだって聞いたから。



親が地方で離れて暮らしているから心配で。


その考えは危険です!
介護になる日は突然なんですよ!」

理由①介護が必要になるのはある日突然!?

このままのペースで行くと、2060年には2.5人に1人が65歳以上になる計算です。

引用; http://www.jpmc.jp/furusapo/aging
さらに今は少子化になっており、20歳〜64歳の人口は増えないまま高齢者を支えなければいけない時代になってます。




そして介護の原因になるのが主に病気ですが、脳血管障害などはほとんど症状がなく突然脳梗塞やくも膜下出血になることが多いです。
また骨折もいつ転ぶか分からないため、予測がつきにくいのです。

引用;http://www.richbone.com/tool/db/200508_shikkan/index.htm




親の介護を理由に、これまでの働き方ができなくなる介護離職は年々増えていると言われていて、2011年から2012年の1年間だけで10万人以上います。
引用;http://www.minnanokaigo.com/guide/care-trouble/leave-job/


介護離職が多い理由は、2つあります。
1つ目は介護に時間がとられて、職場にいづらくなってしまったことです。
2012年総務省「就業構造基本調査」では会社で働きながら介護している人は、約240万人いると言われています。
その働く中、介護で仕事を休まないといけない、早く帰らないといけなくなり職場で働きにくくなることが多いです。
最近では介護休業法という、介護を支援する法律を使える会社も増えてきましたが、まだまだ認知段階ではあります。
自分の会社が、どのような制度があるか調べることも重要です。

2つ目は介護で身体面、精神的な疲労で両立が出来なくなることです。
仕事の休みの日は介護に当てて活動するので、自分の休みがなくなってしまうのです。
「自分がやらないと」と追い詰められてしまうケースが多く、それが行き過ぎると介護が苦になり、介護者による殺人事件を引き起こしかねません


身近にありそうで怖いです…

さらに介護するのは主に女性なので夫の両親、自分の両親の介護とダブルで介護するケースが多いので、女性の負担は増すばかりです。」
さらに大変なのは遠距離、地方に暮らす親の介護で交通費がかかります。
週一回介護で帰省するにしても交通費も莫大になります。
新幹線や飛行機で、このようなサービスを活用するなど情報を得ることは重要です。

理由②介護費用は〇〇円!早めの準備が必要



在宅介護と施設介護によって値段が違ってきますが、平均介護期間が4年以上45.8%なので4年で計算すると在宅は約336万円、介護保険の施設の場合は約960万円になります。

引用:https://www.hokende.com/life-insurance/care/item-ma14

介護費用は、主に在宅介護と施設介護に分かれます。
在宅介護の費用は、平均で一人あたり月約6万9000円になります。
これが月約7万円で4年の介護期間だと、約336万円です。
下の図だとこのように費用がかかります。
詳細は介護サービス利用料(訪問ヘルパーやデイサービスなど)と介護サービス以外の費用(オムツ代、医療費)にわかれていきます。

引用;https://chiebukuro.oasisnavi.jp/start/45929/

施設介護は実は一口で介護施設といっても、医療依存度や介護保険内によっても細かく分けられ値段も違ってきます。

引用;http://www.minnanokaigo.com/guide/
左下のシニア向け分譲マンションケア付き高齢者住宅は、月数十万の他に入居一時金で数億円かかります。
また右上の介護療養型医療施設は入居一時金なしですが、毎月約20万円かかります。


もちろん安いから介護療養型医療施設に行けるわけではなく、きちんと介護認定を受けて医療依存度にあった場所を選ばないといけません。
在宅も要介護認定に応じて支給額も決まっているので、ケアマネージャーという介護保険制度でのケアマネジメントをする職種がいるので、その方達と相談して介護サービスの内容を決めた方がいいです。
介護保険について、まとめた過去のブログも参考にしてみてください。

吉永さん、親が元気なうちにやることは、何かありますか?

次回、話しておく3つのポイントをお伝えします。
