イスラム金融をご存じですか?
今、最も正当な金融業と言われており
もしかしたら今後の世界経済だけでなく
金融業界に影響を与えるかもしません。
イスラム金融とは一体何か?
本日はその実態と仕組みを紐解いていきましょう。
【イスラム金融の特徴】
イスラム金融とはイスラム法(以下、「シャリア)」に基づく金融で
大きな特徴は2つ
①利息の概念がない
②金融取引に関する事業が「シャリア」にかなっていなくてはならない。
①については聖典『コーラン』に「アラー(神)は商売をお許しになったが、利息取りは禁じたもう」とあります。
でも、利息が付かなければ金融業が成り立ちません。
そこで、イスラム金融では銀行が「手数料」を獲ります。
【理想的な金融体系?】
イスラム金融ではバブルが発生しないと言われています。
例えば、貴方が車を買いたいとします。
日本の銀行は貴方に車を買うお金を貸してくれます。
貴方は銀行に利息をつけてお金を返しますね。
イスラム金融では、まず…
銀行が車を購入
つまり、銀行が車の購入代金を全て支払ってくれるのです。
買った車に手数料を上乗せして、貴方に売るのです。
アラーは「商売はお許しになった」ので、この仕組みであればOKなのです。
つまりお金がお金を生むようなコトの無い
本来の金融
の形が作られているのです。
【バブルが起こらない?】
②に関してはシャリアで禁じられているギャンブルや武器、豚肉、酒、ポルノなどに投資をしてはいけないということです。
イスラム金融の良いところは…
「バブルが発生しないこと」
お金がお金を生むコトが無く必ず実物が一緒に動くからです。
金融に必ずモノ(商品)の動きが伴います。
イスラム開発銀行の会長は
「相手をリスペクトしないと投資が出来ない」
といっています。
ギャンブルのような「投機」で世界が金融不安に陥った反省からも
イスラム金融に注目が集まってきています。
【金融と宗教の関係】
実は金融というのは少なからず宗教の考えも混ざっています。
といのは、以前の記事
「経済は感情で動くのか?」
でもお伝えしたように
金融や経済というのは人が作っています。
ということは、国民性だけでなく宗教観も自然と混ざって仕組み構成がされているので、それぞれの国や地域で銀行の形(仕組み)や考え方、金利などが違うのは当然です。
そして、更に重要なのは…
『時代』です。
明日以降に触れていきますが銀行の金利や仕組みは時代によって大きく変化しています。
時代によってどの金融機関を選ぶのが正しいか?
どんな金融商品(銀行含め)を選ぶのが良いのか?
しっかりと見定めていきたいですね。
明日は世界と日本の銀行を比較してみましょう♪